日本キリスト教団河内長野教会

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説教集

SERMONS

2026年5月24日 説教:森田恭一郎牧師

「御国にて成長する私たち」

エレミヤ一七・七~八
マルコ 四・二六~二九

今日はいちご狩りにあわせて、多くのお子さんたちが教会の礼拝に来て下さいました。イエス様は子どもたちをご自分の所へとお招きになり祝福して下さいました。「子どもたちを私の所に来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである」。こう言われて、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福されました(マルコ一〇・一四~)。旧約聖書のエレミヤ書も「祝福されよ、主に信頼する人は」(エレミヤ一七・七)と祝福して下さいました。祝福は呪いの反対で神様の愛に包まれることです。

エレミヤ書は、祝福されている人の様子を木に例えています。彼は水のほとりに植えられた木。そこで木の絵を描いてみました(①の絵)。太い幹が枝を張り、実もなっている。私たちとその人生、丁度、この木のようなものです。

大きな木に成るには何が必要ですか。私たちもしっかりご飯を食べて栄養をバランスよく摂ると、身体は大きくなりますよ。頭が良くなるには勉強します。大人になっても勉強したり経験を積んだりして、益々葉を茂らせ実をつけていきます。仕事も良くできる社会になくてはならない役に立つ大事な一人ひとりになります。

さて、この木、絵では晴れた日の絵ですが、ここに強い風が吹いて来たり、津波や洪水が押し寄せてきたらどうなるでしょうか。木は大きく揺さぶられます。大人も仕事や付き合いがうまくいかなくて落ち込んだりやる気がなくなったり倒れそうになったりすることはいくらでもあります。

そんな時に倒れないために必要なことは何? それは、根っこです(②の絵)。地下で土、地中にしっかり根が張っていることです。根っこがしっかりあれば、風が来ても洪水が来ても倒れません。

彼は水のほとりに植えられた木。水路のほとりに根を張り、暑さが襲うのを見ることなく、その葉は青々としている。干ばつの年にも憂いがなく、実を結ぶことをやめない。聖書の舞台の中近東は洪水よりも暑さや雨の降らない干ばつが大変なのですね。川だって干上がってしまって、水の流れは地下を流れるそうです。そこで地下の水路のほとりに根を張ります。

目には見えない地下の根の部分がしっかりあるかどうかが倒れるか倒れないかの分かれ目です。

 

イエス様も神の国の譬え話をなさいましいた。人が土に種を蒔きました。土はひとりでに実を結ばせ、まず茎、次に穂、その穂には豊かな実ができる(マルコ四・二六~)。木というより草の譬えですが、根っこの話は出てこない。地上の見える部分の話になっています。蒔かれた種が実を結ぶようになる成長の話ですが、よく読むと種が実を結ぶようになる……とは書いていない。土はひとりでに実を結ばせ、とあります。そう言われてみれば、種だけあっても根っこも芽も出てきません。土に蒔かれてこそです。土が根っこを通して栄養を与え大きくなる草を支えて成長させます。

このように土の中に根を張る。これは草や木、植物の話です。それでは動物の私たちにとっての地下にある根っこの部分とは何でしょう?

 

枝を張り幹がっしりと太くなる、葉を茂らせる、実を結ぶ。これらはみんな地上の見える部分です。そのように私たちもご飯を食べて身体が大きくなる。勉強して頭がよくなっていわば葉が茂って来る。社会の中で成果を出して実を結ぶようになる。小さいお子さんだったら毎日の生活ができるようになる。小学校以降になると成績がよくなる、仕事に就けば営業成績を出せるようになる。つまり役立つ人間になっていく。これらは皆、地上の見える部分です。それではもう一度、私たちにとっての地下にある根っこや土の所は何でしょう?

 

「良い子になりましょう」などと言われますが、それは地上の部分の話。地下の部分が大事ですね。根っこは信じる心、そして根っこをギュッと支える土は神の御子イエス様、そしてイエス様の十字架の愛です。神の御子イエス様がおられて私たちを愛し大切にして下さる。それを受けとめる信じる心。それが私たちの自分自身と人生を支えます。

そしてこの見える地上の部分と、見えない地下の部分を繋ぐのが、地表にある教会、教会でささげる礼拝です。礼拝でのお話はこの絵で言えば、地下の部分のお話。土や水路がイエス様の十字架の愛、根っこがイエス様を信じる信仰の心です。教会はこの世に在っては小さな群れです。でも、私たちの地上の生活と地下の私たちを支える部分とをつなぐ大事な務めを果たしています。どれほど大きな会社であっても、それは地上の働きだけです。日頃見えない土の栄養部分を地上に伝えつなぐ役割を担っているのは、教会の礼拝だけです。教会の礼拝は大切ですね.

 

 

さて、いちご狩り(③の絵)。イチゴも、どこからか栄養を摂って来て瑞々しい甘い実になります。

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