ローマ信徒への手紙の説教集
「まず器、そして道具」
詩編七一・一~三、二三~二四ローマ六・一二~一四先週木曜日一〇月三一日は宗教改革記念日です。前回の繰り返しになりますが、宗教改革において言われることの一つが宗教改革者ルターの「神の義の再発見」です。そ
「自らを摂理の中に気付く時」
詩編七一・一四~一九ローマ八・二八~三〇今日は「神の摂理」について思いを深めたいと思います。『A・D・ヘールに学ぶ』に中山昇はこう記しています(同三三頁)。待つことによって神様との対話が深められて行く。そ
「福音を恥とせず信仰によって生きる」
ローマ一・一六~一七「私は福音を恥としない」(ローマ一・一六)。 力強い言葉です。恥。どんなことが恥ずかしいですか。例えば、小学校一年生での初めての遠足、みんな新しいリュックサックなのに自分だけお下がりの古
「生の質、永遠の生命」
詩編一六・七~一一ローマ六・二二~二三使徒信条の本日の主題は使徒信条の締めくくりの言葉「永遠の生命」です。永遠の生命と言っても、いつまでも死なない無限の生命という意味ではありません。日本社会は長寿社会
「この身体、主の栄光に変えられる」
ヨブ一九・二三~二七ローマ八・二三~二五使徒信条の本日の主題は「身体の甦り」。主イエス・キリストはクリスマスに肉体を以てこの世にご降誕なさいました。十字架で亡くなられ、身体を以て甦られました。仮死状態
「異邦人の神でもある」
ヨナ書 四・一一~一二ローマ 三・二九~三〇今日は、教会の一致、世界の一致について思いを馳せたいと思います。まず教会の一致。今日、十月第一主日は世界聖餐日です。私たちが神を賛美する賛美の杯は、キリスト
「精一杯。全ての人と平和」
詩編 九四・一六~一九ローマ一二・一七~二一今日、心に留めたい聖句は「出来れば、せめてあなた方は、全ての人と平和に暮らしなさい」(ローマ一二・一八)。あなた方は全ての人と平和に暮らしなさい、と言い切らない
「平和と和解の御子の業」
出エジプト三四・四~九ローマ 五・一~一一聖書が証し私たちの信じる事真(まこと)の神はどのような神であられるのかを味わいます。先週は「愛と平和の神」(Ⅱコリント一三・一一)の聖句から味わいました。今日は
「復活の希望の内に人生会議」
詩編 九〇・一~一七ローマ 五・一~二今日は、神との間に平和を得て(ローマ五・一)、このみ言葉を心に留めたいと思います。この世界の平和なき現実を思うと、神との間の平和を語ってもあまり意味が無いのではない