日本キリスト教団河内長野教会

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説教集

SERMONS

2025年6月15日 説教:森田恭一郎牧師

「熱心に、心合わせて祈っていると」

ヨエル三・一
使徒言行録二・一~四

ペンテコステ、聖霊降臨日、おめでとうございます。世界の教会の誕生日です。教会には特別なお祝いの日が三つあります。一つ目はクリスマス。イエス様が天から降りて来られてお生まれになったことをお祝いします。十二月二十五日ですね。二つ目はイースター。十字架にかかって亡くなられたイエス様が死人のなから甦られたことをお祝いします。春分の日の後の満月になってからの日曜日。今年は四月二十日です。三つ目がペンテコステです。聖霊が降ったことをお祝いします。復活の日から五十日目です。今日が五十日目。ペンテコステというのは五十日という意味です。五旬節の日が来てとある通りです(使徒言行録二・一)。

聖霊が降った。三つポイントをお話しします。一つ目は、聖霊が彼らに降ったのは一同が一つになって集まって(使徒言行録二・一)いる時でした。 ただ集まっていたのではなくて心を合わせて熱心に祈っていた(使徒言行録一・一四)。聖句カードの絵を見てみましょう(二〇一一年度版)。お祈りしています。お祈りしている時には、神様に思いを向け、神様に心を開いています。

イエス様は約束していました。あなた方の上に聖霊が降ると、あなた方は力を受ける。私の証人

となる(使徒言行録一・八)。 イエス様のお約束は実現します。だからそこに集まっていた弟子たちや婦人たちは、イエス様のお約束を聞いて、私たちに聖霊を与えて下さい。私たちのこれからの営みが聖霊に導かれますように、とお祈りしていました。イエス様のお約束の御言葉を思い起こし、思いを向け心を開く、ここに聖霊が降りました。

ポイント二つ目、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ(使徒言行録二・二~)てきたのでした。イエス様が挙げられた天、そこから聞こえてきたのですから、イエス様の〝霊〟です。そして炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人ひとりの上に留まったのでした。一同が集まっている所ですから一同にまとめて現れたとなりそうなのですが、一人ひとりの上に留まったのでした。絵を見ると、炎みたいな聖霊が夫々一人ひとりに降っています。一人ひとりのその人らしさ、その賜物が用いられていきます。

ポイント三つ目、聖霊が降ってそこに集まっていた一同が聖霊に満たされて〝霊〟が語らせるままに、他の国々の言葉で話し出した (使徒言行録二・四)。絵を見ると、何か横書きのものが書いてあります。国々の言葉です。しかも、何でも良いから話し始めたというのではなくて 周囲の人たちは神の偉大な業(使徒言行録二・一一)を聞いたのでした。即ちイエス・キリストの福音を弟子たちは語り始めました。そして今、私たちは日本語で、イエス様の福音を聞くことが出来ます。

神の偉大な業、イエス・キリストの福音を語り始めた。ここに教会が誕生しました。誕生日ですから、おめでとう。皆さんも知っています。

♪生まれる前から神様に、守られてきた友だちの  誕生日です、おめでとう♪

生まれる前から神様に守られ愛されてきた皆さん一人ひとりですけれど、皆さん、お友だちだけではありません。実は神様は、教会のことも生まれる前から守り愛しているんです。教会の誕生は神様のご計画、お約束、夢だったんです。      河内長野教会の誕生も、神様のご計画、お約束、夢です。ですから神様のご計画通りに、今から一二〇年前に生まれました。来月の七月一八日が河内長野教会の誕生日です。そして、私たち教会の一人ひとりが、神様の偉大な業、イエス・キリストの福音を聴き、福音に生かされ、福音を語り始める証人となる。これも神様のご計画、神様のお約束、神様の夢です。これからも実現していきます。河内長野教会の私たちを通して、市民の皆さんが福音を聴き、イエス様を信じるようになる。聖霊の導きによって実現する神様の夢です。

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