日本キリスト教団河内長野教会

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説教集

SERMONS

2024年12月29日 説教:森田恭一郎牧師

「喜びの大きな知らせ」

イザヤ六一・一〇
ルカ  二・八~一四

クリスマスは、イエス様の誕生日です。だから誕生日の歌を歌いましょう。「ハピバースディ トゥ ユー、ハピバースディ トゥ ユー、ハピバースディ ディア イエス様ー、ハピバースディ トゥ ユー」ですね。

それで、クリスマスのイエス様のお誕生の大きな喜びを告げる天使の言葉を思い起こしてみましょう……、「恐れるな。私は、民全体に与えられる大きな喜びを告げる」(ルカ二・一〇~)。だからこう語る天使が誕生日の歌を歌ってくれたら、こうなるでしょか。「ハピバースディ ディア 民の皆さん、ハピバースディ トゥ ユー」。  そして天使は、この時には羊飼いたちに向けて語りました。「今日、ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになった」。だからこう語る天使が歌えばこうなります。「ハピバースディ ディア 羊飼いたち、ハピバースディ トゥ ユー」。

そしてもし天使が、○○さんに向かって「今日、ダビデの町で、あなたのために救い主がお生まれになった」と告げたなら「ハピバースディ トゥ ユー、ハピバースディ トゥ ユー、ハピバースディ ディア ○○さーん、ハピバースディ トゥ ユー」。もちろん、天使は皆さん一人ひとりに語りかけていますから、天使が歌えば、皆さんの名前を入れて歌ってくれます。今度は皆さん、自分の名前を入れて歌います。私なら、恭ちゃん。「ハピバースディ トゥ ユー、ハピバースディ トゥ ユー、ハピバースディ ディア ○○さん、ハピバースディ トゥ ユー」。

あれっ? クリスマスはイエス様の誕生日でしょう。だったら「ハピバースディ ディア イエス様ー」となるはずなのに、天使が告げる、その気持ちに合わせると、私たちの名前が入ります。

これが、イエス様の誕生日の不思議な所です。イエス様は「あなた方のために」お生まれなさいました。だから「皆さん、おめでとう」。神様にとってこれが大きな喜びなのですね。そして皆さんも、天使が自分の名前を入れてくれることを、遠慮しないで喜んでいい。皆さんがそうやって喜んでくれたら、それがまた、神様の、イエス様の大きな喜びになります。

それでは羊飼いたちは喜びましたか? 喜びました。手を取り合うようにして、喜びに包まれて喜びを携えて、ベツレヘムに向かいます。私のために救い主がお生まれになったんだよって。

それなら、王様は喜びましたか? いいえ、喜びません。そんな救い主は要らない。代わりに、剣を持った兵士を送ります。悲しいことです。

 

どうして、羊飼いたちは喜べたのでしょう? ベツレヘムに行こう、という気持ちになったのでしょう。それはきっと、救い主が乳飲み子としてお生まれになって、布にくるまった飼い葉桶に寝ているからです。飼い葉桶、羊飼いたちにとって自分と同じ世界です。だから遠慮しないで行こうという気持ちになりました。これがもし、王宮やお城だったら、とても行けません。第一、入れてくれないでしょう。

その点、飼い葉桶の所に出向いても、イエス様は「嫌だ、来ないで」とは言いません。言葉は話せないけれど「よく来てくれましたー」「抱っこしていいよー」と迎えて下さいます。

この後に聖餐式があります。イエス様はパンを手に取り仰いました。 「これは、あなた方のための私の体である」(Ⅰコリント一一・二四)。ご自身を喜んで私たちに差し出して下さいました。私たちは、イエス様の十字架の喜びを信じて、聖餐の恵みに与ります。

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