日本キリスト教団河内長野教会

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説教集

SERMONS

2017年11月19日 説教:森田恭一郎牧師

「三十倍、六十倍、百倍」

創世記1章11~12節
マルコによる福音書4章3~9節
今日は種まきの譬え話のお話をします。譬え話というのは色々に読むことが出来ます。
例えば、皆さんが種だったとします。
最初パラっと蒔かれたら道端に落ちました。5分位も経たない内にすぐ鳥が来て食べられてしまいました。
2回目にパラっと蒔かれたら石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出したのですが、日が昇ると焼けて、5日も経つと根が無いために枯れてしまいました。
3回目にパラっと蒔かれたら茨の中に落ちて、5週間もする内に周りの茨が伸びて覆い塞いだので実を結びませんでした。
4回目にパラっと蒔かれたら、今度は良い土地に落ちて、芽生え、育って、5ヶ月もすると実を結び、あるものは30倍、あるものは60倍、あるものは100倍にもなりました。
種の皆さんは良い土地に落ちると実を結ぶんですね。皆さんはイエス様の愛の一杯の良い土地に蒔かれた種、教会でで生きている一人ひとりです。教会に繋がっていて良かったという事になるでしょう。

次に、皆さんが種の蒔かれる場所の方だったとします。
最初の道端は、せっかくパラっと種が蒔かれてきても5分もしない内に鳥が来て食べてしまいます。
2番目の石だらけで土の少ない所は、せっかくパラっと種が蒔かれてきても、そこは土が浅いのですぐ芽を出すのですが、日が昇ると焼けて、5日も経つと根が無いために枯れてしまいました。
3番目の茨の所は、せっかくパラっと種が蒔かれてきても、茨の中に落ちて、5週間もする内に周りの茨が伸びて覆い塞いだので実を結びません。
4番目の良い土地はパラっと種が蒔かれたら、今度は良い土地に落ちて、芽生え、育って、5ヶ月もすると実を結び、あるものは30倍、あるものは60倍、あるものは100倍にもなりました。皆さんが良い土地だと福音の種が実を結ぶんですね。イエス様は、この譬え話を話し始める最初に「よく聞きなさい」と仰いました。それから譬え話を話し終えてから「聞く耳のある者は聞きなさい」と仰いました。みんな、耳があるのにね。聞こえるだけでは足りない、よく聞くんですよ、あるいは心の耳でしっかりと聴くことも大事です。
皆さんは、イエス様の御言を聞いてその愛をちゃんと受け止める良い土地です。教会に繋がっていると、皆さんは良い土地で、イエス様の愛が豊かに育ち、イエス様の御言と愛が皆さんを支えるでしょう。

もう一つ、皆さんが種を蒔くお百姓さんだったとします。
最初パラっと蒔いた種は道端に落ちました。5分位も経たない内に鳥が来て食べてしまいました。「せっかく種を蒔いたのに」と、少し残念でした。
2回目にパラっと蒔いた種は、石だらけで土の少ない所に落ちました。お百姓さんは水をやってあげて、そこは土が浅いのですぐ芽を出したのですが、日が昇ると焼けて、5日も経つと根が無いために枯れてしまいました。「せっかく種を蒔いて水もやったのに」と、とても残念でした。
3回目にパラっと蒔いた種は、茨の所に落ちました。百姓さんは、水もやり今度は肥料もやってあげて、伸びてきました。でも5週間もすると周りの茨が伸びて覆い塞いだので結局実を結びません。
「せっかく、種を蒔いて水をやり肥料もやったのに」と、とてもとても残念でした。
4番目のパラっと蒔いた種は、今度は良い土地に落ちて、水もやり肥料もやって雑草も抜いて、芽生え、育って、5ヶ月もすると実を結び、あるものは30倍、あるものは60倍、あるものは100倍にもなりました。
お百姓さんは、初め、鳥が来て食べられても次に種を蒔き水をやり、次に、日に焼けて枯れてしまっても次も種を蒔き水と肥料をやって、更に、茨に覆われてもなお種を蒔き水と肥料をやって雑草を抜いて5か月間頑張りました。そうしたらやっと実を結び、あるものは30倍、あるものは60倍、あるものは100倍にもなりました。お百姓さん、よくぞ、めげませんでした。諦めませんでした。
どうして諦めずにヘコたらず一生懸命やれたのでしょう? それは必ず実が成ると希望を持ち続けていたからです。30倍、60倍、100倍の実が成る光景をいつも思い描いていたからです。良かったですね。

道端、土の少ない所、茨の中、そして良い土地の4種類の場所がありましたが、4回の内3回は、これを算数で4分の3と言います。3/4は実を結ばず失敗に終わりました。でも4回の内、たった一回でした。うまく行ったのは。それを算数では1/4、 25%、野球で言うと2割5分バッターです。人生そのようなものです。4/4、全部うまく行くということはほとんどありません。失敗しながら次の道を考える。このお百姓さんだって、最初、道端に蒔いてしまって鳥に食べられたから、次はそうならない様に少しでも上手に蒔く訳。
このお百姓さんに見習うべきは、道端を歩む時があり、石だらけの所を歩み時があり、茨の中を歩む時がある。でも失敗や辛いことからあ学びつつ、良い土地の時もあると希望をしっかり持ち続けるということです。希望を抱かないで3/4の途中で諦めてしまったら、実を結ぶには至りませんから。うまく行くのは 1/4 だけ。
でもその1/4のその一回分が4倍になって元を取るだけでなく、30倍、60倍、100倍にもなるとこの譬え話は約束します。
今日、これからミカン狩りに行ったら、して欲しいことがあります。ミカンを取る前に、この一本の木に幾つミカンの実がなっているか、数えて見て下さい。10個かな、20個かな、30個かな…?
またその木に成っていたのが1個であったとしても、風が吹いて落ちてしまったり、他の誰かさんが先にミカン狩りをして、 本当は30個、60個、100個、実が成っていたのかな。
いずれにしても数えてみて下さい。

そして皆さん、辛いことが3回あっても4回教会に来て福音を聞き続けて下さい。100倍恵みを受けますから。
思えばたった一人の神の御子イエス様に繋がっていると…、もう100倍所の話ではない。みんなが神の子になるんです。今世界中に何億人くらい、神の子たちがいることでしょう。調べてみたら22億5千万人、宗教を信じている今の人の3割以上の人たちがキリスト教徒です。また以前の時代の人たちも加えたら、どれ程でしょう、更に、君たち初めこれからの時代の人たちを加えて行ったら、益々どれ程に増えるでしょうか!
それからたった一回のあの十字架の出来事が、全ての人の罪を代わりに負って贖ってしまうんです。全ての人の、全ての罪を赦すんです。その福音の種を皆さんは良い土地になって聴き取り受け止めていくのですよ。大丈夫かなと心配しないで下さい。皆さんの心が道端や石だらけだったり、茨ばかっりにならないように、聖霊なる神様が皆さんの心を何度でも何度でも諦めないで耕して柔らかな良い土地にしてくれますから。そこに祝福もある訳です。