日本キリスト教団河内長野教会

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説教集

SERMONS

2026年3月15日 説教:森田恭一郎牧師

「あと四十日すれば」

ヨナ 三・一~一〇
マタイ一二・三八~四一

旧約聖書は新約聖書のイエス様を証しています。先週の教会学校、ヨナ書の二章で神様から逃げようとしたヨナは海に放り込まれた後、大きな魚のお腹の中に丸ごと飲み込まれてしまいました(二〇一三年聖句カードNo.52)。

ヨナはお腹の中でどうしたでしょう。悔い改めのお祈りをしました。「苦難の中で、私が叫ぶと、主は答えて下さった。陰府の底から、助けを求めると、私の声を聞いて下さった。あなたは命を、滅びの穴から引き上げて下さった」(ヨナ二・三、七)。そして三日目に吐き出されて地上に戻ってきました。イエス様はこのヨナを思い起こしながら語りました。「ヨナが三日三大きな魚の腹の中に居たように、人の子も三日三晩、大地の中に居ることになる」(マタイ一二・四〇)。そのようにイエス様も十字架で死んで葬され、三日目に甦られました。ヨナの物語は甦りを証していたのでいた。

 

さて今日はヨナ書の三章です。神さまが再びヨナに語りかけました。「さあ、大いなる都ニネベに行って、わたしがお前に語る言葉を告げよ」。ニネベの人たちの悪が神さまの前に届いているので神さまは悪を滅ぼすことにしました。それでヨナは神さまの命令通り、直ちにニネベに行って、神さまから言われた通りに叫んで言いました。「あと四十日すれば、ニネベの都は滅びる」。

そこで皆さん、問題です。ヨナは、そうか、神様は悪いニネベの町を滅ぼされるのだ。と思って「ニネベの都は滅びる」と言いましたか?

「あと四十日すればニネベの都は滅びる」でしたね。「あと四十日すれば」があります。この言葉にこそ、神様の御心が込められています。

 

ヨナにしてみれば、この言葉があるにしても無いにしても、ニネベの都が滅びるのと同じことでした。ニネベの人たちはとってはどうでしょう。もし「ニネべの都は滅びる」だけだったら「ああ大変だ、怖い」とただ逃げ回っただけになったかも知れません。でにヨナが叫んだのは「あと四十日すれば、ニネベの都は滅びる」でした。

これを聞いてニネベの人たちは、そして王様は「あと四十日あるぞ、どうしようか」と考えることが出来ました。そこで王さまが命じたのは、断食でした。断食は悔い改めのしるしです。次の聖句カードを見て下さい(二〇二五年版№49)。

王様も人々も家畜も、寝ているのではありません。神様の御前に身を低くして悔い改めのお祈りをささげています。

「ひたすら神に祈願せよ。おのおの悪の道を離れ、その手から不法を捨てよ」。それは「そうすれば神が思い直されて激しい怒りを静め、我々は滅びを免れるかもしれない」と思ったからです。神様が救って下さるかもしれない、是非そのよう

にお願いします、という祈りでした。

「かもしれない」という言い方は王様の気持ちが良く表れています。「悪の道を離れるから我我を救え」と偉そうに神様に救いを要求しているのではありません。ひれ伏して身を低くして、「神様、私たちは悪の道を歩んできて、滅ぼされて当然ですが、どうか、そんな私たちを憐れんで下さい。私たちを愛して下さい。あなたの憐れみと愛の故に、御心なら、あなたが私たちを救って下さるかもしれません。そのようにお願いします」悔い改めの思いと滅びを免れさせ救って下さるのは神様だ、という思いが滲み出ています。

四十日の間に、人々は祈り願い、悪の道を離れました。神様は本当は、滅ぼしたくはなかった。ニネベの王様を人々を家畜も愛と憐れみの中に、救いたかった。人々は御心に気付きました。王様も人々もみんな心を一つにしてお祈りしました。神様は宣告した災いをくだすのをやめられました。

 

右側 に 立 っ て い る ヨ ナ 。 ヨ ナ は ど ん な 顔 ?   驚 い て い ま す 。 王 様 も み ん な も 悔 い 改 め て い る こ と を 驚 き ま し た 。 そ し て 神 様 が 、 王 様 も 人 々 も 家 畜 ま で み ん な を 滅 ぼ さ な か っ た こ と に 驚 き ま し た 。 そ れ ほ ど に 神 様 が 、 恵 み と 憐 れ み の 神 で あ り 、 忍 耐 深 く 、 慈 し み に 富 み 、 災 い を く だ そ う と し て も 思 い 直 さ れ る 方( ヨ ナ 四・ 二) で あ る こ と を 改 め て 知 り ま し た 。 ヨ ナ に は 、 神 様 が 外 国 の ニ ネ ベ の 人 た ち に も 慈 し み と 愛 を 注 が れ る の は 驚 き で し た 。 神 様 は 宣 告 し た 災 い を く だ す の を や め ら れ ま し た 。

ニ ネ ベ に 恵 み と 憐 み を 注 が れ た 神 様 、 こ の ヨ ナ の 物 語 は 、 イ エ ス 様 を 、 十 字 架 に ま で お か か り に な っ て 私 た ち の 悪 を 担 い 、 代 わ り に 私 た ち に 恵 み と 憐 み を 注 い で お ら れ る イ エ ス 様 を 証 し て い ま す 。

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